NANTEN2 サブミリ波望遠鏡
NANTEN2はチリ共和国・アタカマ砂漠の高地にある電波望遠鏡です。名古屋大学大学院理学研究科・南半球宇宙地球観測センターに所属し、天体物理学研究室が管理・運営しています。銀河系内や大小マゼラン雲の分子雲探査などを行い、星間物質の進化を研究しています。
Specifications
NANTEN2望遠鏡諸元
南半球から見える広範囲の空のサーベイ観測に威力を発揮する特徴を備えた電波望遠鏡です
主鏡・光学系
直径4m (100 GHzにおける分解能 2.6分角)
アルミパネルからなるセグメントミラー
ナスミス光学系
ドーム
開閉式ドーム
開閉式電波透過幕
サイト
チリ共和国アタカマ砂漠Pampa la Bola
標高 4865m
平均的な大気の光学的厚み ~ 0.05 @230 GHz
高い晴天率
主な観測対象
星形成領域
星は高密度の星間物質の中で誕生します。様々な環境の違いが、そこから生まれる星々の姿を決めると考えられています。特に質量の大きな星の誕生は、長い間天文学上の大きな謎とされてきました。
天の川銀河
私たちが住む天の川銀河は、直径およそ10万光年の渦巻銀河だと考えられています。中心部にある超巨大ブラックホール周囲は、濃い分子ガスが集中し、大きな内部運動を持つ特異な領域です。
近傍銀河
私たちの銀河系の近くには、全く異なる姿や星形成の様子を示す銀河が存在しています。そこではかつて銀河系でも見られた巨大星団も形成されつつあります。