平成15年度発足 科学研究費補助金 特定領域研究
サブミリ波帯からテラヘルツ帯に至る 宇宙観測の開拓
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研究目的
新たな波長帯の開拓:サブミリ波からテラヘルツ帯
サブミリ波の重要性
研究遂行上の2つの特色
最高のサイトとしてのアタカマ高地
「検出器工場」の創設
国際的情勢
南天からサブミリ波天文学へ
研究内容
研究成果
公募研究
リンク
新たな波長帯の開拓:サブミリ波からテラヘルツ帯

最近30年の宇宙観測の進展はめざましく、人類の宇宙観を革新的に書き換えてきた。この背景として重視すべきなのは、宇宙における発見の多くが光以外の波長の観測によってなされてきたという事実である。宇宙背景放射、ブラックホール候補天体、パルサーの発見などがすぐに想起される。古典的な天文観測では可視域の観測結果がすべてであったが、それは宇宙現象のごく一部にすぎない。広い温度、密度の範囲で生起するダイナミックな宇宙活動は、エックス線から、赤外線、電波にいたる広範な波長帯の情報を駆使して、初めて明らかにされるのである。

すでに現時点で、すべての波長帯が開拓されつくしたとの感があるかもしれないが、それは正しくない。地球大気による吸収がはげしく、また、衛星による上空からの観測も行われていない波長域、サブミリ波からテラヘルツ帯(波長1ミリメートルから300ミクロン)が本格的な観測対象として残っている。この波長域が十分観測されていないのは、学問的な興味が低いためではない。高性能な検出器の開発が困難であったこと、そして、地上では地球大気による吸収が強く、よいサイトが利用できなかったという事情によるのである。

我々は、本特定領域研究において、世界に先駆けて地上最高の観測サイトのひとつであるアタカマ高地(南米チリ共和国)において、サブミリ波からテラヘルツ帯における宇宙観測を推進し、未知の宇宙像を解明することを目指す。我が国の実績ある先端的研究グループを結集し、宇宙の初期から、銀河・星団、そして原始惑星系にいたる天体形成のメカニズムを解明することを目的とする。本領域の創設によって、原始銀河形成、新たな星間物質相の解明などにおいて世界を先導する成果が期待される。また、本領域によって過去20余年間に培われた電波天文学研究の蓄積が、サブミリ波を目標として戦略的に再編され、ALMA計画などの国際協力に応えうる強化が図られると期待される。

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