名古屋大学 大学院理学研究科 天体物理学研究室 なんてん電波天文台
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4メートル電波天文鏡から"なんてん"へ(なんてん物語)

  

 天体物理学研究室では、2004年にNANTEN2の運用以前には新旧2機の4m電波望遠鏡を運用していました。ここでは名古屋大学に設置された4m電波望遠鏡が、チリのラスカンパナスに移設改修された後、NANTEN2にその役目を引き継ぐまでを紹介したいと思います。


  • 旧4メートル電波望遠鏡

 名古屋大学4メートル電波望遠鏡は1980年に計画されました。制作は法月惣次郎氏にお願いし、法月氏の創意と工夫により非常に軽いアンテナ(700kg)が出来上がり、鏡面精度も40ミクロン以下に収まりました。1983年に組み立てが完了し,観測が始まって以来、旧4メートル電波望遠鏡はその小口径望遠鏡という特性をいかし、広範囲の観測を行ってきました。その結果、多くの分子流天体の発見など星間分子雲中での星の誕生の研究において成果をあげてきました。

 

旧4メートル電波望遠鏡主要緒元

主鏡面口径 :4メートル
主鏡面精度 :40ミクロン以下(r.m.s)
光学系 : カセグレン+ビーム伝送系
主鏡面素材 :アルミ製

旧4メートル電波望遠鏡

  • 新4メートル電波望遠鏡(なんてん)

 新4メートル電波望遠鏡は、さらに高性能の望遠鏡により星間分子雲を観測し、将来、南半球へ移設することを目的として1989年に制作が開始されました。新4メートル電波望遠鏡では、旧4メートル電波望遠鏡(上記)での反省をいかし主鏡素材に熱変形の少ない炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いて、日照による変形に影響されることなく高い精度で観測出来るようにしました。また、駆動方式に2モーターによるバックラッシュ止駆動を採用し、風速10m程度の風に対しても指向精度がそこなわれません。1990年に完成した新4メートル電波望遠鏡は、1995年まで名古屋での観測に使われ、1996年にチリへと移設され南半球での観測をしていきます。南半球に移設されたこの望遠鏡には「なんてん」という名前が付きました。

 

新4メートル電波望遠鏡主要緒元

主鏡面口径 :4メートル
主鏡面精度 :47ミクロン以下(r.m.s)
光学系 : カセグレン+ビーム伝送系
主鏡面素材 :炭素繊維強化プラスチック(CFRP)

駆動方式 :2モーターバックラッシュ止歯駆動

新4メートル電波望遠鏡

→新4メートル電波望遠鏡チリ移設計画

 

	(c)Copyright 2006,Radio Astronomy Laboratry, Department of Physics, Graduate School of Science, Nagoya University.