名古屋大学 大学院理学研究科 天体物理学研究室 なんてん電波天文台
メニュー
トップ > プレスリリース >  銀河系中心部における磁気浮上「ループ」の発見

 

銀河系中心部における磁気浮上「ループ」の発見

 

ムービー&イメージ−・ギャラリー(ファイルは全て新しいウィンドウで開きます。)


ムービー1: 「なんてん」電波望遠鏡によって取られた銀河系中心方向の分子ガスの分布(福井康雄他:名古屋大学)

1-1)ムービー (視線速度 = -300 km/s 〜 300 km/s)- MOV(20.9 M)
1-2)静止画像(ループ1) JPEG(54.4 K)
1-3)静止画像(ループ2) JPEG(102.6 K)

-解説-
このムービーは、「なんてん」電波望遠鏡での観測によって、銀河系中心方向に発見された、磁気浮上ループを描いたものです。
各フレームは視線速度ごとの分子雲の分布を示しており、それを視線速度で-300km/秒から+300km/秒までアニメーションで 1km/秒きざみで表示しています。マイナスの速度を持つガスは私達に向かってくる運動をしており、 逆にプラスの速度を持つガスは私達から遠ざかる運動をしています。 絵の横軸は銀経(Galactic Longitude)、縦軸は銀緯(Galactic Latitude)で示されており、単位は度です。 銀緯で0度付近に現れるガスは銀河円盤を描いたものです。 また、+は(銀経、銀緯)=(-0.16,-0.05)にあるSgr A*(サジタリウスAスター)と呼ばれる星を示します。
ループ1は銀経で-4度から-2度の位置に、-180km/秒から-90km/秒の速度範囲に現れ、 ループ2は銀経で-5度から-4度、速度で-90km/秒から-40km/秒の位置に現れます。
また2枚の静止画はムービーからそれぞれ2つのループを描いたフレームを切り出したものです。 ループ1が-140km/秒、ループ2が-60km/秒の速度の時の絵です。


ムービー2: ガス円盤での磁気ループの成長を描いた3次元数値シミュレーション (町田真美:国立天文台、松元亮治:千葉大学)

1-1)ムービー AVI(1.4 M)
1-2)静止画像 JPEG(245 K)

-解説-
磁気流体力学を用いた数値解析シミュレーションにより、銀河円盤での磁気ループの成長を描いたムービーです。 カラーがガスの密度を表しており、また緑色の円盤内部から出てくる青色の線が磁場の分布を示したものです。 円盤の半径は3000光年で、中心部分の質量は太陽の質量より10桁重いものです。ムービーに描かれているtは時間の経過を表し、 1あたりが400万年を示します。最終的にはt=50までで2億年の時間発展を描いています。
切り出した静止画は、スタートから2億年後の様子を描いたものですが、 青色の磁気ループが円盤から浮かび上がっている様子が見えます。


ムービー3: 発見されたループの成長を再現した2次元数値シミュレーション (野澤恵:茨城大学、高橋邦生:総合研究大学院大学)

1-1)ムービー AVI(1.1 M)
1-2)静止画像 JPEG(158 K)

-解説-1
このムービーは今回発見された2つのループを磁気流体力学を用いた2次元数値解析シミュレーションにより再現を試みたものです。 平面で行った数値解析を立体的に表示してあります。 ムービーに描かれているtは時間の経過を表しており、1あたりが70万年を示しています。 最終的な経過時間はt=30でおよそ2000万年になります。 一本一本の白い線が磁力線を示しており、時間が経つにつれループ状に盛り上がっている様子が分かります。 背景にカラーで表示されているものが、ループ上を流れるガスの速度を描いたもので、青色が我々に向かう速度、 赤色が我々から遠ざかる速度を示し、今回発見されたループの特徴と良く一致しています。


解説文: 上昇する銀河系のプロミネンス (Mark Morris:UCLA(カルフォルニア大学))

4)文書 PDF(11K)  DOC(11K)

-解説-
今回、「なんてん」による分子雲ループの結果が報告されるScience10月6日号において、 カルフォルニア大学のMark Morris博士による分子雲ループの解説文が寄稿されました。 大まかな日本語訳をこちらで公開します。


資料: プレスリリース用参考資料

※プレスリリースに用いた各種資料をこちらからダウンロードすることが出来ます。

5-1)発表用スライド PPT(17.2M)  PDF(10.2M)
5-2)配布資料 PDF(12.0K)  DOC(28.5K)
5-3)用語集 PDF(9.3K)  WORD:9.3K
発表用スライドにて使用されている絵は、こちらからダウンロードすることが出来ます。

名簿: 共同研究者一覧

福井康雄(ふくい やすお)

名古屋大学大学院理学研究科

附属南半球宇宙観測研究センター センター長、

高等研究院 教授、理学研究科 教授

山本宏昭(やまもと ひろあき)

名古屋大学大学院理学研究科

附属南半球宇宙観測研究センター 研究員

藤下基線(ふじした もとすじ) 名古屋大学大学院理学研究科 大学院生
工藤奈都子(くどう なつこ) 名古屋大学大学院理学研究科 大学院生
鳥居和史(とりい かずふみ) 名古屋大学大学院理学研究科 大学院生
野澤恵(のざわ さとし) 茨城大学大学院理工学研究科 講師
高橋邦生(たかはし くにお) 総合研究大学院大学物理科学研究科 大学院生
松元亮治(まつもと りょうじ) 千葉大学理学部 教授
町田真美(まちだ まみ) 国立天文台理論研究部 日本学術振興会特別研究員PD
河村晶子(かわむら あきこ) 名古屋大学大学院理学研究科 21世紀COE特別研究員
米倉覚則(よねくら よしのり) 大阪府立大学大学院理学系研究科 物理科学専攻 講師
水野範和(みずの のりかず) 名古屋大学大学院理学研究科 助手
大西利和(おおにし としかず)

名古屋大学大学院理学研究科

附属南半球宇宙観測研究センター 助教授

水野亮(みずの あきら) 名古屋大学太陽地球環境研究所 教授

このページに関するお問い合わせは、鳥居和史(torii@a.phys.nagoya-u.ac.jp)までお願いします。


ページのトップへ戻る

(c)Copyright 2006,Radio Astronomy Laboratry, Department of Physics, Graduate School of Science, Nagoya University.